1. >
  2. >
  3. プラモデルで使われるパテ

プラモデルで使われるパテ

プラモデルで使われるパテとは

プラモデルを作成する際には、「パテ」という素材がよく使われます。
プラモデルの成型時に生じる欠陥や凹みを修復するために使用されるだけではなくて、プラモデルキットの組み立て時に、部品同士の接着や接合を強化するために使用されたり、モデルに独自のディテールや装飾を追加する場合などに活用されたりします。

そんなプラモデルに使用するパテには、「ラッカーパテ」の他に「エポキシパテ」や「ポリエステルパテ」「瞬間接着剤」など、さまざまな種類があります。
パテにはそれぞれの特性があり、使用方法なども異なりますので、特性をよく理解した上で使用することが大切です。

パテの種類

まず、ラッカーパテというのは、タルクなどといった顔料をシンナーと混ぜてペースト状にしたものです。
ラッカーパテは切削性に優れており、簡単に取り扱える点がメリットとはいえ、厚盛りが苦手で、しかも乾燥後のヒケが大きいというデメリットがあります。
一度に盛り付けられる厚みは0.5mm程度が限界なので、その点をよく考えた上で使用する必要があるでしょう。

「エポパテ」とも呼ばれているエポキシパテはエポキシ樹脂を主成分としており、2剤を混合させることにより、化学反応で硬化させて使用します。
粘土のように自由に使えるのがエポキシパテの特徴ですが、粘度は低いため、キズ埋めなどの作業には不向きです。

ポリエステルパテというのは「主剤」と「硬化剤」の2液を混合させることによって使用するタイプのパテのことで、「ポリパテ」と呼ばれることもあります。
ポリエステルパテの粘度はそれほど高くないので、何度も盛りながら形状を整えていかなければなりません。

もうひとつの瞬間接着剤は、もともとがパテとして作られているわけではありません。
とはいえ、瞬間接着剤は硬化スピードが他のパテと比較すると格段に早いので、即効性が必要な際には非常に重宝します。
即効性があり、しかも剥がれにくいのが瞬間接着剤の大きなメリットです。

パテの使い方

パテの使い方は使用する素材によって異なりますので、それぞれの特徴をよく踏まえた上で使うことが大切です。
例えばエポキシパテの場合は、2色のパテを混ぜ合わせて使うのがポイントで、2つのパテが混じり合うと硬化が始まります。
混合する比率は、1対1が基本です。

パテというのは、もともと塗料、または接着剤の意味があります。
ポリエステルパテも、一般的に2液タイプの製品で、硬化剤を含む硬化剤成分と、樹脂成分を混合して使用します。
ポリエステルパテを塗布する際にはエスパチュラやパテナイフなどを使用し、均一に塗布し、必要な厚みを確保することが何よりも大切です。